ライフ・ファースト
さて、今年は何かとスポーツに関する残念なニュースが多いですよね…
相撲の土俵問題からからアメフト悪質タックル、レスリングのパワハラからボクシングの独裁体制、最近では体操と。
どれもこれも昔から続いてる “モノ” が “イマ” という変わり続けてることへ適応することを怠ってきた結果だと思います。
そんな中、時代の流れなのか暴力における指導は悪、選手の身体や能力や意志をより尊重した「プレイヤーズ・ファースト」という言葉が出てくるようになりました。
指導者が
・トップダウンで全ての事柄に対して指示を出す←×
・目の前の選手の能力を観てその中でできる可能性を探り出し引き出して上げる←○
↑の意識という意味でプレイヤーズ・ファーストは良いはずです。
ただあまりにも選手の意見を尊重し過ぎるのはどうなのでしょう?
その結果、暴力を使った指導ですら普通であり愛情と感じてコーチをかばっている体操・宮川選手のような問題へと発展したのではないのでしょうか。
(加えて報道側の情報操作や当事者同士のコミュニケーション能力の低さなど色々な問題もあると思ってます。)
それではスポーツを行うにあたって1番尊重されるべきものは何なのでしょうか?
有森裕子さん「オリンピックに関係なく生きている人の方が山ほどいる。その人たちあってのオリンピック。その人たちの感覚を無視してはいけない。アスリートファーストという言葉もない方がいい。社会ファーストでしょ」#週刊報道LIFE 2017年8月20日放送 pic.twitter.com/iRnRJHoI6O
— Tad (@CybershotTad) August 23, 2018
このツイートを見てから、ずっと小骨が喉に突っかかる思いがありました。
「アスリートファーストという言葉もない方がいい。」
「社会ファースト」ってなんだ?
これは“大きいものの一部”ということに気付きました。
まずは全員が1人の人間であって、それぞれの人生がある。ということが前提になってきます。
その人生の中で遊んだり、仕事したり、笑いあったりして楽しむものなんだと。
もちろんつらい思いをしなければいけない時もあります。
ただそういう経験があるからこそ、良い時のありがたみを理解し、人生が豊かになっていくと信じてます。
そういった様々な人との関わりがあることが「社会」
なのでスポーツもアスリートとしての一面もその人生のほんの一部でしかないと捉えるべきなんです。
言い換えるなれば、「ライフ・ファースト」
要するに人生が第一優先です。
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最後に、
Pep “Today you have to win for one person, David Silva” How Guardiola supported David Silva in his most difficult phase of the 2017/18 season pic.twitter.com/YxOYKn5DBR
— The Pep (@GuardiolaTweets) August 16, 2018
これはAmazon Primeで公開されたAll or Nothingのマンチェスターシティのドキュメンタリーの一部です。
David Silvaが試合に出てチームが勝利を目指すことよりも、この選手の元に生まれる赤ちゃん、そして彼自身の人生を優先させるマインド。
スポーツに限らずどんな仕事や状況下であっても、当人の人生を考えてあげることが当たり前になってほしいです。
東京オリンピック2020まであと2年。
ここをきっかけにスポーツとの向き合い方も変わっていくことを願うばかりです。