“From the Worst”
前回“Life Lessons” - Through Footballでは、
大学に行く前に、英語以上に人として大きな一歩を踏む経験をしていたことを書きました。
ーそして、大学へ。
実は当時の事が多少なりここに書き記されています。
自分と向き合う時間に留学の意味がある|WISHの海外留学体験レポート
まだ初々しさが残る内容ですが、今も変わらない試行錯誤や時間の使い方は、良い意味で継続出来ているのだと思います。
留学というテーマについては、また別の機会に触れるとしましょう。
人生で1番最悪の日
先ほどのレポートの最後にちょこっと書いてありますが、イギリスへ旅立った初日は“0から”というより“マイナスから”のスタートでした。
(準備不足で結局自己責任というのを前提に話します。)
ー全ての始まりは空港から。
今までの経験上、「留学生なんですけど…」とカウンターで言えば機内持ち込み用手荷物は2つまで可能でした。
いつも通り、バックパック1つ、スーツケース小・大1つずつ。
何も考えずに往路に利用したVirgin Airlineのカウンターに行ったところ、このスーツケース小を今のままでは持ち込む事は出来ないとのこと。(もちろんサイズは機内持ち込み用です。)
今までの経験や経緯を言ってもダメでした。
結果、5000円ほどを払い、預けることに。
そんないざこざから始まった旅程はこの通り。
成田→ロンドン
ロンドン→マンチェスター
ただロンドンのヒースロー空港は世界で最も忙しい空港とも言われているのにもかかわらず、乗り換えは僅か30分。
案の定、機体に乗ったものの荷物の移動が間に合わず、1時間待ってから出発することになります。
予定していたよりも色んなことが起き、だいぶ疲れていたのですが、とりあえずマンチェスターに着けばあともうちょっとだと思って安心してました。
そんな矢先、マンチェスター空港に降り、受託手荷物を待ってると、なんと預ける予定のなかったスーツケース小は受け取れ、スーツケース大は出てきません!
最後の荷物が出てくるまで待ち続け、結局ロストバゲージの申請をすることになりました。
全て終わった頃には、元々予定していた電車に乗ってリバプールに着いているはずの時間。
とは言ってもどうしようもありません。
わからない土地や聞き取りにくいブリティッシュアクセントながらも、リバプール行きの電車の切符を買い、なんとか滞在先の寮につくことになります。
もう既にこの時、夜の10時。
これも行ってから知ることになるのですが、
寮の部屋は基本的に、個室にベッドと洗面所、そしてトイレとシャワールームのみ。
枕や布団など一切ありません。
あるのは手持ちのバックパックとスーツケース小。
1晩なら仕方ないと思い、持ち合わせていた服でなんとか乗り過ごすことに。
せめて無事に着いたことを家族に連絡しようパソコンをつけると、セーフティーモードに勝手に切り替わっており、リセットされたような真っさらな状態になっていました。
なので、いくらログインしたり記録を残しても電源を点ける度に1からやり直しになるのです。
(後になんとか元に戻すことが出来ました。)
ここからあと3年も過ごすことへ気が遠のく想い。
窓から外を見渡しても寮の裏のゴミ収集所らしき場所。
正直もう終わったとこの時思いました。
時間以上になんとも言えない疲労感で押しつぶされた、そんな所から始まったイギリス留学でした。