“Start to Change”
“From the Worst” - Through Footballにある通り、英国生活は考えられる限り底辺からの始まりでした。
ただ、
“これ以上に落ちることはきっとない。良いことが待ってくれている。”
“良いことを惹きつけなければ。”
期待と同時に決意も。こんな風に思えたのもこれまでの留学経験があったから、でした。
同じ失敗は繰り返さない
だけど、もちろん大学という組織自体も初めてで、授業の進み方やノートの取り方、課題への準備や研究論文の読み方など全くわかりませんでした。
それは等しく一緒に入学してきた学生もそう。
スポーツ科学科は、1年目は約350人ほどいました。
学部は3つに分かれており、内訳は以下の通り。
➀スポーツ科学部 (約200人)
➁スポーツ心理学部 (約100人)
➂フットボール科学部 (約40人)
ご覧のように、僕が在籍していたフットボール科学部だけ物凄く少ないんです。
最初の年は、1クラスだけ各学部のみの授業がありましたが、僕らはよくある小さな教室に収まるほど、こじんまりとしていました。
バックグラウンドもユニークで、
アイルランド出身
スカウス(リバプール出身の人)
女子フットボーラー
自己主張が特に強いやつ
いろんな事情で学部に入った年上組
僕を含めた3人のアジア人
色んな切り口や考え方を持った人が一堂に会すると学部生とはいえ、面白いもんだなと思います。
そんな新たな仲間たちも、授業のみならず、一緒に5人制や11人制のチームを作って試合をしたり、それぞれの寮で飲み会やFIFAやプレミア観戦したりと徐々に仲良くなっていき、共に大学生活の苦楽を共にしていきます。
ーこれ、実はオーストラリアでは全くありませんでした。
高校が留学生を多く受けいれていることもあり、日本人も10名程度いたので、当時は彼らとほとんど一緒に過ごしていました。
それはそれで良かったと思います。
ただ結果として、英語が伸び悩むことに。
この時は初めての留学で、コミュニケーションの取り方すらよくわかってないし、全然喋れなかったのはそうなんです。
でもそれって言い訳にしかすぎなかったんだ、と。
だからイギリスに渡った当初でも、めちゃくちゃ喋れた訳ではありません。
イギリス独特の訛りもありますし、出身地によって変わってくるから聞き取ることに精一杯。
(今も変わってないです。汗)
“自分の意思はある程度伝えられるけど、聞こえないと会話にならないしな…”
それまではこんな考え。受け身で縮こまっててつまらないですよね。
だからイギリス人の中に入っていくというのが当時の僕のチャレンジでした。
せっかくフットボールという共通言語で集まった仲間たち。分かり合えないかもしれないけど、刺激し合うことはできます。
価値観、国民性、性格。
イギリスらしくTo be FairにTo be Honestに。
濃いキャラクターたちとの常にフラットな間柄での生活は徐々に変化をもたらしてくれました。