“認識”
日本で動き続けていた中で、色んな場所に行っては学ぶことだらけでした。
その中でも普段関わる機会が少ない分野の方々との出会いは大きな出来事で、気づいたことがたくさんありました。
障がい者サッカー。
2016年と2017年の春に都内で行われたイングランドFAの講師による障がい者サッカー講習会に通訳として参加させてもらいました。
障がい者サッカーとしては、2016年の講習会直後にJIFF(Japan Inclusive Football Federation/日本障がい者サッカー連盟)という7つの競技団体が1つになった連盟が発足したほど↓
その7つはこちらです。
ーJAFA 切断障がい
ーJCPFA 脳性麻痺
ーJSFA 精神障がい
ーJFFID 知的障がい
ーJBFA 視覚障がい
ーJDFA 聴覚障がい
“フットボールを通して共生社会を目指す”
それれまでパラリンピックなどでなんとなく耳にしたり時々テレビで目にするくらいで、実際に関わる機会はありませんでした。
なので正直最初は、
「フットボールにはそんな力があるのか」
と驚きました。そしてやっぱり、
「フットボールは良いな」
と改めて思いました。
同じフットボール。
その講習会の中で、ハッとさせられたことがあります。
例えば、なぜ人々はフットボールをするでしょうか?という質問。
・友達を作りたいから
・体型を維持したいから
・モテたいから
・楽しみたいから などなど
人によって理由は様々です。
それでは、良い指導者の質とは?
・優れたコミュニケーション能力
・整理する能力
・評価する能力
・柔軟性
・情熱
・オープンマインド
・豊富な知識/理解度 など
PDCAをきっちり行い、かつ人間性としても素晴らしくあるべきです。
何をハッとさせられたかというと、
このどちらの内容も障がい者サッカー(のみに限らずスポーツ全般)にそのままそっくり当てはめられることが出来るのです。
健常者も障がい者も何も違うことはないよ、ということ。
もちろん各障がいごとに考慮する事項がありますが、それは健常者なら個人個人を無視していいということではないですよね。
男子も女子も子供もオーバーエイジもフットサルもビーチもそれぞれに特徴があって、指導者はそれに合わせて上記の質と共に選手を導いてあげる必要がある。
それと同じように障がい者サッカーも考えましょうね、と。
だから講習会の中で講師から発せられた、「良い指導者はどの分野でも良い指導者である」という言葉にはとても納得したし、そんな指導者になりたいなと強く思いました。
個々への認識と違う技量にあわせたトレーニングメニューの作り方や発展のさせ方はとても勉強になり、フットボールの観点を更に深めることが出来た講習会でした。
基本的なこと。でもとても大事なこと。
まだまだ気付けてないことがたくさんあると思うので、学び続けます。
続く。